

ベイカーズダズンはパティシエの営む
港町のトラットリア(イタリア食堂)です。
ベイカーズダズンは、2014年2月、パティシエの営む食堂として
東京、三軒茶屋にてオープンしました。
木とレンガの温もりに溢れ、沢山のお客様に親しまれましたが
ビルの取り壊しにて、移転の運びとなり、
念願であった僕の故郷 沼津にて再オープンすることになりました。
場所は歴史あるアーケードを抜けた先、沼津銀座入口のビル。
名物は貝類のパスタ。
食後には貝塚のごとく、貝殻の山を築いてください。
シチリアで覚えたとろとろの豚肉のパスタや
くっきりはっきり美味しいトマトソース。
小躍りしたくなる前菜盛りや、その場でカットする様々な生ハム。
そして パティシエとしてこの世界に入った僕でありますから、
気合いの入ったデザート もあります。
カリカリにキャラメリゼしたナッツに
冷たくとろけるチョコレートのテリーヌ、
じっくり煮込んだリンゴと薔薇のタルトタタン
クリスマスにはスパイスたっぷり香るシュトーレン
一人で一本いけちゃうロールケーキ。
ワインはイタリアを中心に、飲んでいて楽しいヤツ。
気難しいものはありません。
ここは海と山と川、そして人に恵まれた
料理人にもお客様にも楽しい場所だと思います。
友人との愉快なランチ も、大切な人との素敵なディナー も
しっかり美味しくしっかり楽しい、良き時間をお過ごしください。

ベイカーズダズンの由来
ベイカーズダズンとは
日本語訳すると、パン屋の1ダースのことをさします。
昔、イギリスでパン屋がパンの重さ(目方)をごまかして
売っているという噂が流れた際に、
パンの重さを誤魔化すパン屋に対しての重い罰則として
『パンとビールの基準法』という法律が定められました。
しかし、
毎回パンをまったく同じ重さで焼きあげることは
困難であるし、
そもそも焼きたてのパンと時間が経ったパンでは
水分の蒸発によって重さが変わってしまうことがあります。
そこで、重い罰則を畏れたパン屋が、
1ダース(12個)を購入した客に対して、
1個おまけをして13個で販売し、
重さの誤差や、焼き上がってから時間が経って蒸発した
水分の重さだけ軽くなることを予防するようになりました。
パン屋は1ダース(12個)の注文を受けても
必ず予備の一個を忘れない。
これがベイカーズダズンの語源です。
13世紀のイギリスの法律が元となったお話ですが、
今、ベイカーズダズンといえば、
ちょっとおまけ、ちょっと多めを指す言葉となりました。
お客様が注文した以上の満足を提供できたら!
という気合いを込めて、
ベイカーズダズンと名付けました。